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<< 読めない地名・おもしろ地名 >>

  

  

京都・奈良をはじめ 関西には 面白い地名や 難読地名とよばれる読み方の難しい地名が 山のようにあります。そんな地名を 少しずつ紹介していきたいと思います。

 

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烏丸丸太町

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京都の玄関口、京都駅から南北に走る烏丸通り。初めて見た人は「とりまる通り」などと読んでしまいがちですが(私がそうでした)、よく見れば横棒が一本少ない「からす」の文字。そして丸太町通りは、京都の中心に位置する御所の南側に接する通り。この南北の通りと東西の通りが交わる場所が「烏丸丸太町」。有名な地名ですが、初めて見た時には、なかなかどうして、すんなりとは読めないんですね〜。正解は「からすままるたまち」。

とある観光客がこの交差点の標識を見て「からす・まるまる・ふとる・まち」と読んだとか!? 座布団5まい!


 

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 一 口

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「一口」と書いて「いもあらい」と読む。

いえ読めません! あらかじめ知っていないと絶対に読めません。

京都へ来て、まず一番たまげた地名がここでした。

東京堂出版の「難読地名辞典」の最初の書きだしが、この「一口」の読み方からですから、全国的にも最も難しい読み方の一つだろうと思われます。

京都市から大阪方面に向かって国道1号線を走ると、この地域を通ります。国道1号の通っている辺りは「東一口」(ひがしいもあらい)、それより西には「西一口」(にしいもあらい)。単純に「一口」とだけ書いてある標識や看板は見つける事が出来ませんでした。だいぶ以前には「一口」という交差点かなにかの看板を見たような気がするのですが.......

地名の由来には諸説あるそうです。京都への南方からの交通、軍事の要所だったこの地域で、「いも」=「ほうそう(天然痘)」を「あらい」=「お祓い」するために神様を祀ったことに由来する、という説があるそうです。

「芋洗い」と書くこともあるそうで、この意味がそのまま由来だったならば、日本昔話級の面白いストーリーが出来そうな気がしますね。不思議すぎる地名です。

 

 

 

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 車折神社

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車折神社」と書いて「くるまざきじんじゃ」と読む

 

車が折れると書いて「くるまざき」はなかなか読めません。

車折神社は八百年以上の歴史のある神社で、芸能の上達を祈るための芸能神社があります。この芸能神社の社の中は沢山の千社札などでいっぱい。すぐ隣には壊れた楽器などの道具を奉納する芸能道具家社という所もあります。

 

車折(くるまざき)の由来には

●牛車が石に行く手を阻まれてとまった。以来その石を「車前(くるまさき)の石」と呼ぶようになり、後に「車折」の字があてられた。この石は現在も車折神社の境内にある。

●ある人が清原頼業の墓前を車で通り過ぎようとしたときに車が折れた事に由来する。

 

という二つの説があるそうです。(「車折神社御祭神記」による。)

 

私もこの十数年間、初詣に訪れていますが、この芸能の神様のいる神社には全国から多くの芸能にたずさわる人が訪れるようです。寄進の札に書かれた名前には様々なジャンルの有名人の名前がずらり。EXILE 観月ありさ 川島なお美 松浦亜弥 大我 東方神起 米倉涼子 西田敏行 松平健 ユースケサンタマリア 氷室京介 雛形あきこ AKB48 …一部のみですが写真から何人の知っている名前を見つけられるでしょうか?

 

おみくじ は 百円を入れると、からくり人形が廻って出してくれます。

数年前までは20円?くらいで先代のもっと複雑な動きをするからくり人形があったのですが、故障しがちだったせいか、引退して新しいものに替わりました。味気無くなってちょっと残念。

 

 

車折神社 おみくじの からくり人形

 

 

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 帷子ノ辻

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「帷子ノ辻」(かたびらのつじ)


「かたびら」は着物の意味。辻は交差点。京福電鉄の駅名にもあり、京都市の中では西に位置する、右京区太秦の地域の中に含まれる町です。この駅から隣の「太秦広隆寺」の駅付近まで大映通商店街という昔ながらの雰囲気漂う小路が続いています。

檀林皇后の遺骨がまとっていた着物が舞落ちたことが由来であるとも、この地点から幾つもの分かれ路がある形状を「かたびら」と表した、などとも言われています。

 

 

 

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 天使突抜

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「天使突抜」 てんしつきぬけ

 

カワイらしいような、怖いような、かっこいいような、何ともユニークな地名。

京都市下京区の堀川五条から2〜3筋東にある南北の通りを挟んで在ります。

五条天神社の祭神、天照大神などの三神は天から地上に送られた神として、天使と呼ばれ、五条天神社は天使社とも呼ばれた。

1590年の豊臣秀吉による京都市街の大改革により、この天使社の境内を突き抜ける一本の道が造られた。この新しい道が天使突抜通り。(現在の正式名称は東中筋通)

そしてその道の東西の町が天使突抜という地名となったそうです。

町屋などの並ぶこの通りは、大通りでもないし、観光名所への通り道でも無いので、京都の人でも知らないことが多いような気がします。

この地で生まれ育ったというマリンバ奏者の通崎睦美さんの著書「天使突抜一丁目」は、着物の事、京都の事、通崎さんの事などが良くわかる楽しい本。

2011年には「天使突抜六丁目」という映画も公開されています。(実際には天使突抜は1丁目から4丁目までしか存在しませんが)